Future Systems WG (FSWG) は、近未来のAndroidベースの要素技術と実システム像を探るワーキンググループです。
対象とする要素技術は、3Dグラフィックス(3Dディスプレイ含む)技術、ロボティックス関連技術、AR・MR技術、画像認識技術、特殊クラウド技術、BMI技術などです。
これらのテクノロジーを取り入れて、Androidベースの開発環境並びに市場環境を利用する実システムを構築し、オープンプラットフォームで提供する構想の実現に向けて活動して参ります。
Future System WGのコーディネーターを務めます、武田政樹の業務履歴に関してはこちらの資料(pdf)をご覧ください。
想定システム
DENSUKEシステム
ペットロボット型インターフェース機器。この機器そのもの、およびこの機器と下記のシステムとの全体統合システムの総称。
TV会議システム
3D(立体視)に対応したTV会議システム。通常のビジネス用途より、より一般の方に使用しやすいエンターテインメント性とユーザインターフェースを持つことを特徴とする。
高齢者見守りシステム
特に独居高齢者の健康を見守る為のシステム。各種センサーとTV会議システム、家庭向けPad端末、クラウド情報管理システムなどから構成される。
子供見守りシステム
子供の位置や状況を把握するためのシステム。各種のセンサーとTV会議システム、キッズ向け小型端末、クラウド情報管理システムなどから構成される。
デジタルサイネージシステム
3D(立体視)ディスプレイやハイエンドグラフィックス、クラウドベースの情報更新や共有に対応したデジタルサイネージシステム。3Dカメラなどでのジェスチャー認識などで公共の場所でのユーザインターフェースの機能を持つ。
ハイエンドPad端末
Pad型端末であるが、3D(立体視)ディスプレイやハイエンドグラフィックスに対応した高付加価値端末。
家庭向けPad端末
一般的なPad端末をより老人層や子供層に特に使いやすいように一般端末のUIを大幅に改変した端末。
キッズ向け小型端末
子供に利用しやすく、一般の端末の機能を大幅に抑え、低コスト化と安全性、必要最小限の機能の両立を図った端末。
クラウドARシステム
AR的な端末とクラウドでの処理を協調して行い、様々な処理を効率的に、かつ、一般的に可能としたシステム。
BMIシステム
個人認証と長期間の利用を前提とし、十分なキャリブレーションのもとで、応用に十分な精度を確保し、生存確認、基本的な気分などの確認に利用できるBMIシステム。
要素技術(ハードウェア)
サーボモーター
ロボット制御:各種サーボモーター技術。モーター内マイコンハード、ソフトなど含む。
その他アクチュエーター
ロボット制御:サーボモーター以外のアクチュエーター。超音波モーターなど。
3Dグラフィックスチップ
3D,AR:3Dグラフィックスチップ。汎用品の他、IPコアなど含む。
画像認識チップ
3D,AR:画像認識チップ。下位層の画像認識処理のハードウェアによる実装
立体ディスプレイ
3D,AR:裸眼、眼鏡式立体ディスプレイ。その他方式も含む。
立体カメラ
3D,AR:立体視用カメラ。組み込み用が主。
非接触BMIセンサー
BMI:脳波検出用非接触センサー
バイタルサインセンサー
センサー:各種バイタルサイン取得用センサー
カメラ素子
センサー:組み込み用カメラ素子。
サーバーサイドハードウェア
特殊クラウド:サーバーサイド特殊処理用ハードウェア
想定要素技術(ソフトウェア)
感情エンジン
ロボット制御、アバター等:感情を最近の脳科学の知見に基づきシミュレートするエンジン
モーター自律制御ライブラリ
ロボット制御:モーター自律制御ライブラリ
モーター寿命制御ライブラリ
ロボット制御:モーター寿命制御ライブラリ
UIライブラリ
UI:老人や子供用など特殊UIを実現するためのライブラリ。
3Dライブラリ
3D,AR:3D表示ライブラリ。OpenGL上想定。ツール関連ライブラリ含む。
画像認識ライブラリ
3D,AR:画像認識ライブラリ。OpenCV上など想定。
ARライブラリ
3D,AR:ARライブラリ。各種マーカー(ARToolkit等)、マーカーレス認識(PTAM等)。各種ハードウェアや下位層ライブラリとの連携前提
BMIデータ抽出ライブラリ
BMI:BMI用データ抽出ライブラリ
Twitterライブラリ
SNS、UI:TwitterのBotや3DやARを利用したUI、その他各種拡張機能のライブラリ
アバターライブラリ
SNS:アバター運営・表示用ライブラリ
特殊命令ライブラリ
特殊クラウド:ARMプロセッサ、MIPSプロセッサ、GPGPUなどの下位層の特殊命令を利用するライブラリ。
各種コンポーネントソフトウェア
全般:今後各種システム検討とともに仕様を策定する。
モバイル&ロボティックス共同開発の例
Future Systems WGでは、3Dツール、PC、ケータイ標準機、スマートフォン、実際のモーターで統一的にモーションが扱えるライブラリ(MobaRobo Lib)の研究について近藤科学株式会社と共同開発を進めております。